(前回からのつづき)
十兵衛ちゃん2(のコンテ・演出)やらせてください!
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前回書いたのですが念のため、この時大地監督に突き出したのは、『獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇』第3話のコンテでした。
とりあえず順番に説明すると、学生の頃みた『こどものおもちゃ』以来、やたらテンポがよくて、みると元気が出る大地作品のファンの自分。もう時効だから白状すると、会社に内緒でバイトしてました。『十兵衛ちゃん ―ラブリー眼帯の秘密―』第1話のラストのチャンバラ・シーン、つまみ食い的にほんの数カット原画を……。そう、当時社員で食うのに困ってたわけでもなかった自分が、なぜ寝る時間を削ってまでバイトしたのかと言うと、その理由の85%は当時『十兵衛〜』の制作だった友人からの頼みだったから……ですが、残りの13%は
でした。……いえ別に“吉松キャラが描きたかったから!”って理由がたった2%だと言う気はもーとーありませんよ!(汗) でもなぜか作打ちをしたのは吉松さんとでした……。ホント、なんで演出さんとじゃなかったんだろう???
また話はソレますが、思い出しちゃったので、その時のたった数カットの作打ちの時の吉松さんは、
凄く“寝起き”な方でした。のちに『獣兵衛〜』の時、この時の事を話したら、吉松さんは憶えててくださってとても嬉しかったです。
――で、ややこしく話が飛びましたが、この時お手伝いした『十兵衛ちゃん ―ラブリー眼帯の秘密―』第1話は、たった数カット(記憶では6〜7カット?)飛び飛びな上、アクションシーンなんで尺も短く、見ると当然あっという間だったんですが、
と大喜びした記憶ははっきりあります(ちなみにバイトだったので、もちろん本名は出せず、ペンネームで“上地めぐみ”。その名の由来が知りたい方には、今度会う事があったら個人的に教えます……)。
……なわけで、こちとら『獣兵衛〜』作ってる時、傍らで噂が飛び交ってた『十兵衛ちゃん2』にはどーしても挑戦したかったんです。大地フィルムのテンポに!
しかも、今度は大手を振って堂々と“コンテ・演出”で!!
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そして、板垣の『獣兵衛〜』第3話のコンテをパラパラめくり終えると、大地監督はこうおっしゃったのです。
「アクションできそうですね! じゃ、6話(のち7話に変更)の“空中戦”やってもらっちゃおーかな!?」
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というわけで『獣兵衛』終わって『十兵衛』です。