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COLUMN
板垣伸のいきあたりバッタリ! 第67回
セクシーアンニュイぃぃーっ!?

 ちょくちょくこのコラムに登場した(と言うか、俺が勝手に書いただけですが……)『BLACK CAT』のイヴ役・『Devil〜』のパティ役の福圓美里さんの芝居をみてきました。正確には福圓と同じく役者の松崎亜希子さんの御2人が主宰する“乙女企画クロジ☆”第六回公演――

 「桜屋敷の三姫」

 ――をです。うん、役者さんたち皆元気で楽しく、可愛くて綺麗で面白かったですよ! 映画やドラマだけでなくアニメやマンガまで、少しでも退屈すると辛抱きかなくなって途中でみるの止めてしまう(映画館でなら寝てしまう)近頃の俺が最後まで眠らず熱心にみる事ができました。やっぱり当たり前の話ですが、フィルムにはカット割りというリズムがあるのに対し、そのカット割りがない舞台の芝居には、逆にフィルムでは絶対に感じられない「そこ(目の前)にいる役者さんたちの呼吸」という生のリズム感があります。マジ、アニメの監督とか演出やってると、アフレコ時にあんなに笑えた芝居が、フィルムにおさまると、「あの笑いはどこへ?」という事がよくあります……っつーかそんなんばっかです。そーゆー役者さんたちの芝居の面白さをフィルムに持ち込もうとする監督たちが「プレスコ(声の芝居を先に録って、それに合わせて作画する作り方)」をやったりもします。でも、結果は、リップシンクロ(口パクが台詞と合う)するだけで作画がショボければ大して意味がなかったりするのが現実のところ……。

 そう。演出の技を味わいたければ映画、
 役者さんたちの芝居を味わいたければ舞台!

 ……ってんで、その舞台をみに行ったのは以下のメンツ。



 3人ともほぼ自分が誘ったわけですが、皆楽しんだみたいでよかったです。




乙女企画クロジ☆第六回公演 「桜屋敷の三姫」
    ■出演
  • 武藤啓太/中村麗香/松崎亜希子/福圓美里/清水愛/木村はるか/藤波瞬平/加藤将之
    ■作・演出
  • 森悠

 んで、そんなアニメーター4人が新宿でみた「桜屋敷〜」はとても女の子っぽく、桜の花びらも相俟って、まさしくピンク色な印象ながら、いつの時代の若者にもわかりやすい「自分の知らない世界への憧れとそこへ一歩踏み出す事の勇気、そしてまたそこから生まれる希望」って普遍的なテーマを結構ストレートに力強く描かれてて、実に気持ちのよい空気と緊張感を感じられた充実した1時間40分でした(ま、いつもながらゴチャゴチャした文章にまとまりましたが、要は面白かったって事です)。
 それとは別に、アニメと舞台両方で活躍できる君が羨ましいよ、福圓(あ、そーか“歌”でも大活躍だったっけね〜(笑))。俺が福圓くらいの年頃だった時はまったくうだつのあがらない一原画マンだったし、本業の傍らで別のやりたい事をやる行動力などもーとーありませんでした。若さなんかよりも本当に羨ましいのはその行動力の方だったりします! その行動力があり余った結果でしょーか、この顔?



 「(桜屋敷の)パンフレット、福圓眠そ〜(笑)」

 とメールしたら、本人の返信いわく、

 「“哀・愁”ですよ!!! セクシーアンニュイですよっっ!!」

 ……らしい。あー、セクシ〜セクシ〜。でも、ホント福圓は表情がコロコロとよく変わってみる人を飽きさせません。



 そして、今年の1月末、俺の誕生日あたり新宿で呑んだ時の顔がコレ。




 俺がいつもの調子で夢中になってお喋りしてると、福圓がものすごい形相でこちらを見てました。真面目に聞こうとしてくれてたのか、もしくは怒ってたのか……?
 ちなみにこの1月末の呑み会の時に、初めて福圓のクロジ☆相方の松崎亜希子さんにお会いしました。とても兄貴な感じのおネエさんで、元気な楽しい役者さんでした。その他のメンバーは、また白石(嫁)と中川(勝一)さん、SUEZENさんに加えてガイナックスの柴田由香嬢、『BLACK CAT』キャラデの秋山由樹子さん。で、顔出しにムリやり来てくれたのは柿原徹也ことカッキーでした。皆、また呑もー!!



(08.05.15)

 
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