最近、ようやく来年放映の監督作品を中心に仕事する日々になれたにもかかわらず、広報面的に「まだ発表しないでください!」とクギを刺されてしまったので、まだまだ発表できない板垣です。12月10日以降はいろいろ書(描)いてよいそうなのでもうしばらくお待ちください。
でも、なんか今日は現在の心境について無性に書(描)きたいので作品内容には触れる事なくも、“監督業”について……! とてつもなく抽象的な原稿になるかも――なので、あしからず!
自分にとって、監督とは“楽しさ”と“ストレス”が表裏一体。特に話数ごとのコンテの追い込み時期はその楽しさの裏に潜むストレスで気管支が大暴れして、実際ゲーゲー吐きそうになってます、現状。医者に行っても
「まあ確かにハウスダスト(アレルギー)はあるようだけど大方ストレスだね。治したいなら仕事辞めなさい」
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て平気で言われて困ります。思えばこの“ストレス”って言葉が世間で認知されてからというもの、医者は原因不明で自分の手に余る患者を全て“ストレス”でかたづけ始めたからかないません。俺がガキの頃、大人達の間で“ストレス”なんて話題に上がらなかった気がするんですが……。あとこのストレスってヤツは脂肪や体重にも化けます。特に監督で連日コンテばっかやってると……。食べる量が増えるわけではなく運動しなくなるからでしょう、たぶん。
でも、コンテやってる間“一食抜く”とかは脳の働きがニブるし落ち着きがなくなって命取りになります。それじゃコンテが上がらなくなるだけなので、自分の場合適度に散歩するのがよいみたい〜。で散歩。板垣は目的もなくブラブラ歩くのが「ちい散歩」(テレ朝AM9:55〜)を見るくらい好きなので、時間があれば苦じゃありません。さらに9月からは荻窪に仕事部屋を借りた(次回作・次次回作で通う事になるスタジオ2社にとても近くて超便利! て理由で)ので散歩はもっぱら荻窪。散歩はアニメの紙の中の時間から解き放たれて、現実の時間の流れ……そして空間を感じられるのが気持ちいいーですね。常日頃、何かを作る際、最も大切なのは
だと思ってる板垣にとって、散歩は正にそれのみ――“感じる”ための時間。もしかしたらコンテきってる時と同じくらい愛してるのがこの散歩の時間かも……です。
そんで散歩の帰り道としては都合がよすぎる荻窪駅前のBOOK ○FF。アニメ監督ぐらいではこの誘惑に勝てるハズもなく、昨日は昨日でクラシックのCD4枚と「フラガール」(監督/李相日、主演/松雪泰子)のDVD買ってしまいました。コンテきる時クラシックは本当にイイ調子で、「フラガール」はキレイで楽しくて力強い映画でこーゆーの俺好きです。