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アニメの作画を語ろう
シナリオえーだば創作術――だれでもできる脚本家[首藤剛志]

第219回 ふたたび休載のお詫び

 最近、多いのですが、体調不良の半入院状態で突然このコラムを休載しており、申し訳ありません。
 先日も、渋谷の路上でへたばっているところを、驚くべき偶然で、いつもはその道を通りかかるはずのない方に(なんと、ミュージカル舞台「ミンキーモモ」のプロデューサー!)に発見してもらい、救急車を呼んでいきつけの大学病院に、忙しいだろう中わざわざ付き添っていただき、運び込んでいただきました。
 その病院と、僕の仕事場はあまりに近いので(タクシーで行くと運転手さんが気の毒になるぐらい)、できるだけ横になって安静と規則的な食事生活を心がけることを条件に入院だけは免れましたが、通院を続けています。
 徐々に回復に向かっているようですが、どうしてもやるべき様々なスケジュールが残っていて、それをできるだけ絞って医者の了解を得てタクシーや新幹線、小田急のロマンスカーを併用してなんとかこなしている現状でした。
 小田原の文学館の僕の資料の展示会も終わりましたが、その間、このコラムをお読みでわざわざお寄りいただいた方には、ほとんどお会いすることができず、この場でお礼に代えさせていただきます。ありがとうございました。
 なお、これを機会に、小田原文学館は、展示数は数は少ないのですが、小田原ゆかりのアニメ脚本家ということで僕の小規模な常設コーナーを作り、ときどき展示物を入れ替えていつでも見ることができるようになりました。
 その他のもので具体的に手に取ってみたい方は、小田原市立図書館のWEBサイトの僕関係のリストをダウンロードしていただき、3日前にご覧になりたいものを申し込めば、図書館側が閲覧できるように取り計らってくださるそうです。
 今後も、なくしてしまってまだ見つかっていない資料や、今後、僕が元気になれば増えるだろう作品も分類保管してくださるそうです。
 保管といっても今や、パソコン、インターネット、メールの普及で、手書きの原稿の脚本(特にアニメの脚本)が印刷、簡易製本されるようなことはほとんどない時代になりました。アニメもセル画の時代からデジタルの時代になってきています。
 アニメの脚本家がいなくなる時代が来るとは思いませんが、仕事の質が変化していることは確かなようです。もっとも僕は、最初から変な原作者、変な原案者、変な脚本家、変なシリーズ構成と見られていたようですが……。
 僕が「誰でもできる脚本家」という意味でのコラムで伝えしたいこと、みなさんに参考になるだろうということは(その内容は、僕の思い込みにすぎませんが……)ほぼ終わりに近づいています。
 ただ、今思えば僕がものを書く上での分岐点になったと思える出来事に触れる直前で、休載してしまいました。
 あと数回で、「誰でもできる脚本家」のまとめも含め、このコラムは終わることになるでしょう。
 それまで、今しばらくお待ちいただければ、うれしいのですが……。
 たびたびの休載でご迷惑をおかけした読者の皆さま、アニメスタイルのスタッフの皆さまに、この場を借りてこころからお詫び申し上げます。

   つづく
 


■第220回へ続く

(10.04.21)

 
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