「ダンゴゴン太」は大地丙太郎監督が描き続けているギャグマンガだ。主人公のゴン太は、小学生の腕白坊主。好物のダンゴを食べるとパワーアップする男の子だ。彼の活躍を、たっぷりの笑いと、ちょっぴりのペーソスとで描いたのが「ダンゴゴン太」なのだ。
元々「ダンゴゴン太」は大地監督が小学生の時にノートに描いた作品だった。この作品に愛着がある彼は、アニメ『すごいよ!! マサルさん』の最終回に、チラっとだけゴン太を登場させてしまった。唐突な登場に驚いたファンも多いだろう。
その後、大地監督はマンガ雑誌、ムック、別作品のDVDの解説書、イベント配布物等に「ダンゴゴン太」のマンガを発表した。文字どおり、大地監督のライフワーク。大地監督の個性と趣味が充分に発揮された……というよりは大地監督の本人そのものと言ってもよい作品だ。
この「ダンゴゴン太」が、遂に単行本にまとまる事になった。大半が描き下ろし。勿論、今までに発表したものも、全て収録する(小学生の時にノートに書いたものも、巻末に縮小して掲載)。
大地丙太郎
だいち やすたろう。1956年(昭和31年)1月13日生まれ。群馬県高崎市出身。大地丙太郎は、ハイテンションなギャグ、繊細なストーリーの両方を得意とするアニメーション監督。どちかといえば、彼の本来の持ち味はギャグの方だろう。
監督作品は『ナースエンジェル りりかSOS』『こどものおもちゃ』『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』『おじゃる丸』『十兵衛ちゃん —ラブリー眼帯の秘密—』『アニメーション制作進行くろみちゃん』『フルーツバスケット』『まかせてイルか!』『ギャグマンガ日和』『僕等がいた』等、多数。
各話演出として参加し、桜井弘明、佐藤竜雄と競い合って傑作を残した『赤ずきんチャチャ』も、ファンにとっては忘れがたい作品だ。
アニメーション以外でも幅広く活躍しており、舞台劇「風まかせ けやき十四」では作・演出を務めた。
オフィシャルHPは「大地丙太郎Web」。
「ダンゴゴン太」
著者/大地丙太郎 Daichi Akitaroh
発行・発売/株式会社スタイル
判型/A5判
頁数/128頁
価格/1575円(税込)
ISBNコード/978-4902948042
[Amazon]