DAICON FILM再び?
今週の更新は、かつて雑誌「アニメスタイル」第2号に掲載した
「湯浅政明×井上俊之対談」の再録
。前に再録した「この人に話を聞きたい」の湯浅さんインタビューと併せてお読むのをお勧めします。それと
「週刊ユアサ」
と
「東池袋アニメ積読録」
です。
先日、「イノセンス解体論/メイキング・イノセンス」というセミナーに行ってきました。これは『INOCCENCE』のデジタル面にスポットをあてた催しで、各クリエイターが自分のパートのメイキングについて説明するというもの。製作過程の映像もふんだんに観る事ができ、実に充実した内容でした。最初のプログラムでは、1時間かけて、オープニングの10数カットを1カットずつ解説していましたよ。『INOCCENCE』は作画面もあれだけ充実していたのですから、そちらのメイキングも何らかのかたちで見てみたいものですね。
それから、今週末から庵野秀明監督の『Cutie Honey』が公開になります。ご存じ永井豪の人気タイトルを原作にした特撮映画。ノリとしては、かつて庵野さん達がDAICON FILM時代に作った『愛國戦隊大日本』や『帰ってきたウルトラマン』に近い。アマチュア特撮映画を、プロの技術とプロの役者を使ってゴージャスにした感じですかね。
部分的にアニメ映像も使用。アニメーターが描いた原画と同じポーズを役者がとり、それをコマ撮りして動かす「ハニメーション」という特殊な技法も採り入れられています。ハニメーションも、考え方としては昔からアマチュア特撮映画であった「人間コマ撮りアニメ」と同じですね。その原画を描いているのが、お馴染みの今石洋之君だったりするので、作画マニアも要チェックです。
映画全体としては、肩の凝らない娯楽作品。今まで庵野さんが作ってきたものの中では、最も一般映画的です。マニアックなこだわりや突っ込みどころもありますが、それは今回は味付け程度のもので、全体としてはライトな作品に仕上がっています。その意味では、庵野監督の新境地と言えるのかもしれません。
[Cutie Honey公式サイト]
http://www.cutiehoney.com/
(04.05.28)
更新情報(04/05/28・第128回)
【ARCHIVE】
湯浅政明×井上俊之対談(1)
湯浅政明の「週刊ユアサ」(第21回)
東池袋アニメ積読録 小川びい
第12回
「卯月はプロ野球と高額化について考える日々」
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