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【情報局】マニアのためのDVDチェック(5)
噂の『イーオン・フラックス』が国内リリース!
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実写映画「イーオン・フラックス」の公開に合わせて、その原作にあたるピーター・チョン監督のオリジナル・アニメーションが国内でも3月17日にリリースされる。パッケージ名は「イーオン・フラックス オリジナル・アニメーション コンプリートBOX」。
この作品やピーター・チョンについては、過去にWEBアニメスタイルで何度か話題になっている。「もっとアニメを観よう」で今石洋之が取り上げて、「90年代にいちばんショックを受けたアニメだった」と語り、「アニメの作画を語ろう」の小池健インタビューでは、彼がピーター・チョンから影響を受けた事について話をしているのだ。
・もっとアニメを観よう 第2回 井上・今石・小黒座談会(2)
・アニメの作画を語ろう animator
interview 小池健(1)
タイトルになっているイーオン・フラックスとは、本作の主人公である女性ヒーローの名。未来世界を舞台に、セクシーな衣装に身を包んだ彼女の活躍が描かれている。『イーオン・フラックス』は米国MTVで放映された作品で、1991年に12分のパイロット版、ついで1992年にショートフィルム5本、1995年に各23分のエピソードが10本放映されたのだそうだ。
監督、設定、脚本を務めたピーター・チョンは、1961年生まれの韓国系アメリカ人。他の代表作は『THE
ANIMATRIX』の「MATRICULATED」、「リディック アニメーテッド」等。日本の作品では『アレクサンダー戦記』でキャラクターデザインを務めており、日米合作の『トランスフォーマー・ザ・ムービー』ではストーリーボードを担当している。
ビデオメーカーから、この『イーオン・フラックス』のサンプルビデオをお借りして、その一部を観た。キャラクターデザインも画面構成も奇抜であり、独特のもの。エロチックでもあり、なかなか刺激的な作品だ。現在の日本のどのアニメよりも、ジャパニメーション的と言えるかもしれない。
もちろん、ケレン味たっぷりの作画もあり、それも本作の見どころだ。確かに日本のアニメを見慣れた目には、ピーター・チョンが、金田伊功や山下将仁の影響を受けているように見える。実際のところはどうなのだろうか。
今回のDVD-BOXは特典ディスクを含む3枚組。本編ディスク2枚に1995年の10エピソードを、特典ディスクにはパイロット版、ショートフィルム5本を収録。特典ディスクは他にも、設定資料をはじめとする静止画、PENCIL
TESTS(日本で言うところの線撮映像)、ピーター・チョンOther Works(約90秒)等が入っている。盛りだくさんの内容だ。
また、『イーオン・フラックス』は「FLUX DIGITAL SNACK」(http://fluxnet.jp)で、2月14日より配信が始まっている。DVD-BOXを買う前に、携帯でその内容をチェックしてみるのもよいかもしれない(黒)。
「イーオン・フラックス オリジナル・アニメーション コンプリートBOX」
価格/7140円(税込)
発売・販売/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
発売日/3月17日
[Amazon]
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(06.02.16)
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