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── 今回は、『マインド・ゲーム』の劇場公開を間近に控えた、湯浅政明さんにご登場していただきます。
湯浅 よろしくお願いします。
── さっそく湯浅さんが選んだ20本を見せてもらいましょうか。
●湯浅政明の「僕的ベスト20」
『冬眠中はお静かに(Rock-a-Bye Bear)』(テックス・エイヴリー)。または『悲しい悲しい物語(Blue
Cat Blues)[トムとジェリー]』(ハンナ・バーベラ)
『ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(The Wrong Trousers)』(ニック・パーク)
『イエロー・サブマリン(Yellow Submarine)』
『ユニコ魔法の島へ』
『アリババと40匹の盗賊』(宮崎駿)
『ど根性ガエル』(百瀬義行)
『天才バカボン』26話B「パパは男のなかの男なのだ」
『山ねずみ ロッキーチャック』
『妖怪人間ベム』
『うる星やつら』27話「面堂はトラブルとともに!」(山下将仁)
『スプーンおばさん』エンディング(南家こうじ)
『クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡』(末吉裕一郎)
『THE八犬伝[新章]』(大平晋也)
『サイボーグ009』(木村圭市郎)
『ルパン三世[旧]』(宮崎駿)
『バットマン』パイロットフィルム
ラディスラフ・スタレヴィッチ作品
ゲーム「ポポロクロイス物語」アニメパート(うつのみやさとる・宮沢康紀)
『タイガーマスク』(木村圭市郎)
『巨人の星』83話(荒木伸吾)
番外:大塚正実
── なるほど。これはどんな基準で選ばれたんでしょうか。
湯浅 基本的にはベスト20なんですけど、好きな作品の中で、今までのこのコーナーで出ていないものを中心に選んだ感じですね。画や動きにちょっと引っかかるところがある作品や、アニメの仕事を始めてから繰り返し観たやつとかが多いですね。
── 今までの人たちのと比べて、かなりバランスのいいセレクションになっていますね。
湯浅 そうそう。自分でも選んでみて「普通だなあ」と思いました(笑)。それと、劇場『銀河鉄道999』『エースをねらえ!』『カリオストロの城』みたいな、基本中の基本はあえて外してますけれど。
── そのあたりは、観ていて当然という事ですね。じゃあ、ひとつひとつ話をうかがいましょうか。最初がテックス・エイヴリーですね。
湯浅 テックス・エイヴリーの『冬眠中はお静かに』ですね。エイヴリーは、他に似たような内容のものがあるんですよ。『呼べど叫べど(Deputy
Droopy)』とか。
── 『冬眠中はお静かに』はどんなところがお気に入りなんですか。
湯浅 よく言われる事だけど、テックス・エイヴリーは、やっぱり発想が凄い。犬(スパイク)が冬眠しているクマを起こないようにする仕事をやるんだけど、ライバルが色んな手を使って音を立てて邪魔しようとするんですよ。ライバルに痛い事をされると、犬がそれを我慢して丘の上までダーッと走って「いてーっ!!」って叫んで、またダーッて戻ってくる(笑)。それがどんどんエスカレートしていくんです。身動きできなくなったところで、ベロにダイナマイトを乗せられると、ベロだけビューンて伸びて丘の上でバーンと爆発したり。凄いと思ったのが、手も足もふさがったところで、頭の上にコショウのビンが落ちてくるところなんです。絶体絶命! どうするんだろうと思ったら、お尻だけでタタタタタって歩いて丘の上まで行くんですよ。それを観て「こりゃ、凄い!」と思ったんですよ(笑)。動きも納得させるものがあって、何より発想に驚いたんです。尻で歩くというのは『(クレヨン)しんちゃん』の水島(努)君も気に入ってて、よく使ってますけど。
── 湯浅さんは、それを『しんちゃん』をやる前に観たんですよね。
湯浅 僕はずっと前から大好きだったんです。
── じゃあ、『しんちゃん』で「ケツだけ歩き」が出た時には……。
湯浅 「あ! 水島、あれをやってる!」と思いました。「俺の尻歩きなのに、悔しい」って(笑)。
── あれって『しんちゃん』では水島さんが始めたんですか。
湯浅 だと思います。劇場版では何度かやっていますよね。あの動きが好きなんですよ。なんか、アニメーション的にいいなー、って。
── 『冬眠中はお静かに』や『呼べど叫べど』は、日本国内だとDVD化されてないんですよね。
湯浅 そうなんですか。『悲しい悲しい物語』は「トムとジェリー」の1本なんで観られると思います。アメリカの短編で1本選ぶなら、このどちらかなんです。
── こちらはハンナ・バーベラですね。
湯浅 貧乏トムが金持ち猫に惚れてしまってケチョンケチョンにされるという、男なら涙なくしては観られないような本当に悲しい話で(笑)。しかもケチョンケチョンにされる過程が面白い。ブッチという大金持ちの猫がいて、彼女はそちらに惚れてしまうんです。トムが有り金をはたいて、虫メガネでようやく見えるくらいの小さな宝石を買っていくと、彼女がブッチからもらった大きな宝石を見せるんですけど、その前に溶接する時につけるマスクをトムにつけさせるんです。彼女がブッチからもらった宝石は、そんなマスクをかけないといけないくらい眩しく光り輝くという(笑)。トムが自分の手足を担保にしてボロ車を買うと、ブッチが長〜い車で現れたり。彼女に顔をいじられて、もてあそばれてるんだけど、トムはニコニコしてるだけ、とか。そういう男の悲しさ的なところもあって、面白いと同時に悲しいテイストがあるのが作品として面白いという感じですね。
── 「トムとジェリー」としてはむしろ異色作ですね。
湯浅 『ペンギンに気をつけろ』は、ニック・パークの「ウォレスとグルミット」シリーズの1本です。これは、森本(晃司)さんが、エアチェックしたビデオを、「こんなのあるんだ」と言って見せてくれたんですよ。それが劇場公開される前だったかな。それで「お」と思って。それまでのクレイアニメの概念を変えるような、スピード感溢れる演出で。結構笑えるし、細かい動きとかも効果的に使ってあって。演出的にもお手本のような作品だと思いましたね。
── 技術的な部分よりも、内容的に面白かったという事ですね。
湯浅 うん。「これは映画だな」と思いました。初めて劇場作品として観られるクレイアニメに出会ったというか。特にクライマックスのロボットが壁を登っていくシーンなんかは、遠近感もついてて、ライティングもよくて。その頃、世間はピクサーのCG作品で沸いてたんですけど、こちらの方が演出的にも、作品的にも面白いなあ、と思ってましたね。まあ、有名な作品ですけど。
── 次の『イエロー・サブマリン』も有名作品ですね。
湯浅 ま、これも観てもらえば分かるという感じで。
── 湯浅さんはいつぐらいに観たんですか?
湯浅 最初観たのは確か、中学か高校の頃だと思うんですよね。全然つまらなかったんですけど。
── 当時は。
湯浅 そう(笑)。なんか良さげなんだけど「退屈だなー、退屈だなー」と思って。でも、年を経るにつれ、デザインとか凄いなと思うようになって。動きもトリッキーで面白いし。これも絵の発想がいいですね。若い時に観ると、ちょっと退屈なのかもしんないけど。
── ちょっとスピードがのろいんですよね。
湯浅 そうそう(笑)。ポテンポテンとして。興味を引っぱるようなストーリーはないですね。『ユニコ 魔法の島へ』も、お話がちょっとシンプルなんですけど、画的に凄い好きな作品。全体的にシュールな感じがして。
── 色味も独特ですしね。
湯浅 『魔法の島へ』はアニメの仕事を始める前に観たんだけど、当時観てたものの中では一番凄いと思いました。キャラクターがいいんですよね。ククルックが最高のデザインで。変幻自在な、不定型な形で、本当にアニメーションのキャラクターだなあと思ったんですよ。敵役の手塚治虫的な魔法使いもいいですけどね。いろんなロボットとかも出てくるし。
── 『ユニコ』の2本って、それぞれによくできてるんだけど、その後、あまり脚光を浴びませんよね。
湯浅 そうですねえ。お話が地味だからかなあ。
── 次は『アリババ』ですか。来ましたね。
湯浅 ええ。やっぱりあれは宮崎(駿)さんの作画が素晴らしい。東映の劇場作品の中では、あんまり人気のない作品ですけど。
── 一番評価が低いと言っても過言ではないのでは(苦笑)。
湯浅 そうですね(笑)。でも観てるとね、冒頭のあたりとか――たぶん小田部(羊一)さんがやったところだと思うんですけど――ギャグマンガとして完成しているんですよね。スピーディで面白くて、今ではやらないような動きとかがいくつもあって。特に、宮崎さんの……。
── 魔物とアリババの追っかけですね。
湯浅 そうです。好き勝手に作画してる感じがよくて。宮崎さんの原画をたっぷり味わうには、これが一番じゃないかっていうぐらい。
── あ、そこまで言いますか。
湯浅 うん。ダイナミックだし、量が多くて、お腹いっぱい味わえるし。昔、ビデオに好きなシーンを集めて、それを日がな観ながら「いいなあ、盗めないのかな」と思っていた時期があるんですよ。そのビデオの中に『アリババ』も入っていたんですよ。
── それは湯浅さんがアニメーターになった頃の話ですか?
湯浅 そうです。編集したのは大学に入った頃だったかもしれない。その頃にTV放映したのを録って編集したんですよ。『アリババ』と、旧『ルパン』の名場面と、あと『きつねと猟犬(The
Fox and The Hound)』も入ってましたね。『きつねと猟犬』のクライマックスで、猟犬がクマに地面に叩きつけられるカットがあるんですけど、その間の画がものすごいんですよ。コマ送りでもしないと、そんな画が入ってるなんて分からないような凄い画が入っているんですよ。「ああ、こういう事してるんだあ」と感心したりしてました。その1カットが大好きだったので、『きつねと猟犬』をベスト20に入れようかと思ったんですけどね。でも、好きなのは1カットだけと思ってやめました。
── ご自身のアニメの趣味嗜好は、昔から変わらないんですね。
湯浅 それもあるんですが、僕、ずっと亜細亜堂でシンプルなものをやっていたじゃないですか。だから、劇画っぽいものより、こういうものの方が何かが盗めるんじゃないかと思っていたんですよ。旧『バカボン』とか、次の『ど根性ガエル』もそうなんですけど。
── 次は『ど根性』の、特に百瀬義行さんが原画を担当した話数ですね。
湯浅 実は僕、DVDになってから、初めて百瀬さんの名前を認識したんです(苦笑)。
── へえ。それは、再放送の時にはエンディングがなくて、クレジットが確認できなかったとか?
湯浅 いや、うちの地元ではちゃんとやってたんですけどね。その時はアニメ雑誌とかから得た知識しかなかったので、『ど根性ガエル』で知ってる名前が(小林)治さんと、芝山(努)さんと、近藤(喜文)さんしかなくて。「巧いのはその3人なんだな」と勝手に思っていたんです。
── それを改めてDVDで観てみて……。
湯浅 「あ、これ、百瀬さんだったんだ」と思ったんです。「いいな」と思っていたもののの、かなりの部分が百瀬さんだったのが分かったんですよ。
── 具体的なタイトルって、あります?
湯浅 百瀬さんが1人でやった雪ダルマの話(70話A「美しき雪ダルマの巻」)が一番いいですね。あと、「梅さん決死のプロポーズの巻」(40話B)だったかな。プロポーズを決意した梅さんが、タカタカタカって洋服屋に入って背広に着替えてダダダダダって走りでてきたり、ヨシコ先生の家に入る時にドアにぶつかってから、開けて入ったりするアクションがあるんです。それから、「新八登場!の巻」(51話B)でピョン吉と新八が教室の中でケンカして、新八がくるくる回されたりするシーンもあるんですけど、それもトリッキーで、枚数使ってやってる。メチャメチャ動かしてる感じがするところは、百瀬さんなのかなあって勝手に思ってるんですけどね。ロミオの話(92話A「京子ちゃんをとりかえせ!!」)もそうなのかな。「ロミオって男は誰だ!」って、ヒロシが嫉妬する話で、確かそれもそうだった気がする。僕は「百瀬認識」が、ちょっと遅かったですね。
── 僕らの世代だと『子鹿物語』とか『名犬ジョリィ』の作画監督とかで、百瀬さんの名前を覚えた感じですかね。
湯浅 その後、ジブリの作品とかをやられているのも知っていたけど、まさかこんな作画をする人だったとは認識してなかったんですよ。
── でも、百瀬さんは木村圭市郎さんのネオメディア出身ですから。
湯浅 あ、そうなんですか。
── 木村さんの会社ですよ。
湯浅 あーそうなんだ! へえー。DVDのライナーノートを読んだら、百瀬さん本人が「枚数使いすぎた」とコメントしていましたね。小林治さんも凄いんだけど、やっぱり枚数使わないで直してる感じですね。百瀬さんは枚数を使っているだけに、凄く目立つ。それから『ど根性』はコンテが凄くいいのもありますよね。潜水艦の話(44話B「狙われたピョン吉の巻」)とか大好きなんですけど。それを選ぶか、百瀬さんのを選ぶか、ちょっと迷ったんですけどね。
── 潜水艦の話のコンテは、富野(由悠季)さんでしたよね。
湯浅 あっ、そうなんですか。
── ペンネームでやっているはずですよ。阿佐みなみとか。
湯浅 言われてみれば、なんか怪しいコンテマンの名前が出ていた気がする(笑)。次が『天才バカボン』。これはアニメーターになった頃、テレビ埼玉で再放送していたのを観てたんですけど、かなりハマッたんスよね。「ああ、俺がやりたいのはこういう事なのかな」と思って。僕は『元祖』よりは旧作派なんです。
── それは「通」ですよね。
湯浅 (笑)。旧作の『バカボン』って、ちゃんとホームコメディとしてまとまってるし。TVアニメとしては理想的なかたちですね。動きもいいし。
── かなり小芝居が多いですよね。
湯浅 そうそう。ロングのカットでやたら動いてたり、体だけ反対向いて走り出して、首があとからついてくる、みたいな独特の動きもある。あれは芝山さん調なのかな、脚から走りだすんですよね。首があとからついてくるような、こんな走り方なんですけど(実演をする)。
── あ〜、ありましたね。独特の走りが。
湯浅 お話も面白いのがいっぱいあるんですよ。特にいいと思ったのが「パパは男のなかの男なのだ」(26話B)というタイトルだと思うんですけど、のど自慢対決をする話なんです。フォーク調に「♪おまえが好きさ……」と歌う男と、浪花節を歌うバカボンのパパが対決する(笑)。これが結構いいんですよ。
── それは話がいいんですね。(編注。実はこの話も阿佐みなみのコンテだった)
湯浅 話もいいし、歌もいい(笑)。旧作だと、話もいろいろ浮かぶんですけど、ちょっとした初恋みたいな話も結構よくて。他は「スキーがなくてもヤッホーなのだ」(16話B)とか。「バカボンのひとりたびなのだ」(32話A)もいい。動きに関しては、大塚(康生)さんもやってるのかなあ。
── 「作画汗まみれ」のフィルモグラフィには『バカボン』が入っていますね。確かパイロットもやっていると聞いた事がありますよ(編注。前述の「スキーがなくてもヤッホーなのだ」がパイロットとして作られたもの)。
湯浅 先生が酔っ払う話とかも印象に残ってますね。結構、トータルで好きです。
── じゃあ、湯浅さんは旧『バカボン』、『ど根性』、『元祖』と、Aプロの作画がどんどんリミテッドになっていく中で、初期の方のAプロが好きなんですね。
湯浅 ああ! そうですね。直線的になってあんまり動かない『ど根性』の後半よりは、前半のちょっと丸みがあって、よく動く方が好きです。「梅さんのお寿司ジャンプ斬りの巻」(67話A)とか。あ、あれは後半か。
── 真ん中より少し後ですね。
湯浅 1話ごろのツルッとしたひろしとかも好きなんですけどね。ちょっと流線型の。
── なるほど。じゃあ、次に行きましょう。
湯浅 『ロッキーチャック』も、内容的に好きな作品ですね。たまたまTVでやってるのを1話だけ観たんですけど、まず話にびっくりして。「あ、ドアが崩れちゃった。よし、他のところに行こう」と言って、ロッキーが森を出て行くっていう話なんですよ(笑)。「あれえっ、そんな簡単に出てっていいのかな!?」と思って。「みんな、さよなら! さよなら!」と言って森を出て行っちゃうんですよね。これで終わっちゃったら凄いなあと思って観ていました。結局、出て行かない事になる話だったんだろうと思うんですけどね。ちょっとぼんやりしてるようなキャラクターで(笑)。
── 今は、なかなかないですよね、そういう大らかな作品って。
湯浅 声優さんもみんな凄くて、芸達者ばっかりだし。動きもね、ウサギが足をバタバタバタってずっとやってたり、動物らしい動きがいろいろ入ってて。森(康二)さんの力なのかな、当時の日アニ(ズイヨー映像)の力なのかな。作品世界がユートピアみたいな感じがして(笑)、いい時代のアニメーションだなって思えましたね。ちゃんと機会があれば観てみたいんですけど、なかなか観れないですよね。
── ビデオ化されているはずですけど、あまり観ませんよね。次はちょっと意表をついて『妖怪人間ベム』ですか。
湯浅 『ベム』ですね。最近、観返したんですよ(笑)。これはサブタイトルが出る前の1コマの動きですね。あれが子どもの頃から大好きで。
── 例の「ひとつの細胞が分かれて増えていき、みっつの生き物が生まれた」ってやつですね。
湯浅 よく考えたら、それって何の説明にもなってない。なんでそんな凄いもんが壺に入ってるんだという気もするし(笑)。怪しい研究室みたいなところで、急にドンドン! って音楽が変わると、わめく3匹の怪物がいて。ベムが手前の画面をビリビリって破ると、ブルルル・ブルルル・ブウ〜ン! って、音楽もちょっとジャズっぽい音が入って、サブタイトルが出る。1コマになってたのが多分よかったと思うんだけど、それが凄く印象に残ってて。
── 最近見直されたというのは、どうして?
湯浅 最近、ベム自体のデザインが好きだなと、思ったんですよ。昔は多分嫌だったと思うんだけど。自分が画を描いてると「ああ、自分の画のクセは『妖怪人間ベム』に近いのかな」って思いますね(笑)。それでちょっと好きになって、最近観てみたんです。中にはつまんない話も多いけど、いろいろ参考になりましたよ。もしシリーズをやる機会があったら、参考にしたいような感じの部分がある作品ですね。
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