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COLUMN

リスト制作委員会300文字通信[原口正宏]

第25回 幻の歌謡アニメついに発掘! その8


 ヒット歌謡曲をわざと曲解してみせる面白さ。それが『おたのしみ アニメ劇場』の最大の魅力だと思う。「とまらない汽車」は、ラーメンの食い過ぎで腹を下したバカボンパパとイヤミがトイレを奪い合うだけの内容。「とまらない」のは汽車ではなく……という下品ネタだが、アニメがアグレッシブで、ここまでやられるとむしろ壮快。「はるみの三度笠」「経験」も予想外の映像にアッと驚き、お茶の間タイムなのにいいの? とこちらが心配してしまうほど。「その時私に何が起ったの」はヒッピーとドラッグ文化を連想させ、「真夏のあらし」はサイケな色彩とデザインのてんこ盛り。あらゆる意味で挑戦的であり、実に1970年らしい空気に満ちた作品群なのだ。

★みっちゃん 今日の回文★
テーマ:意外な発想で映像化された名曲たち
 古く、良き突飛さ。ヒット曲、流布。

「とまらない汽車」より

「真夏のあらし」より

「その時私に何が起ったの」より

■第26回へ続く

 


(07.08.24)

 
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