押井守

おしい・まもる。1951年東京生まれ。東京学芸大学卒業後、ラジオ番組制作会社等を経て、タツノコプロダクションに入社。スタジオぴえろ(現・ぴえろ)を経て、現在フリー。監督デビュー作はTVアニメ『うる星やつら』。劇場アニメ『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』をきっかけに、ファンからカルト的ともいえる人気を得た。以降も意欲的な作品を発表し、海外の映画関係者からも注目を集めている。代表作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』ではサイバーな未来世界描写と映像美で評価を受けるが、むしろ、クリエイターとしての本質は、彼の人生観に基づいた独特のドラマ、雰囲気にある。好んで同じプロット、モチーフを繰り返しており、その意味でも作家的だ。「紅い眼鏡」「AVALON」などの実写映画も手がけており、アニメと実写を往還。劇場アニメ『機動警察パトレイバー』以降はProduction I.Gを拠点として活動している。