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		帰ってきたベテラン　先日放映された『サザエさん』スペシャルは、新作３本と放映開始された頃の３本の６本立てでしたが、何と、そのうちの１本「味と色と香りと」（作品No.5337）で、辻真先さんが19年ぶりにカムバックしたんですよ。辻さんと言えば……などと今更紹介する必要もないと思いますが、一応説明しますと、ＴＶアニメのごく初期から活躍なさっていて、『鉄腕アトム［第１作］』『エイトマン』『ジャグル大帝［第１作］』『サイボーグ009［第１作］』『一休さん』『コン・バトラーＶ』『巨神ゴーグ』等、数々の名作を残したベテラン脚本家です。僕らの世代だと、最初に覚えたスタッフの名前が辻さんだったなんて人も多いはず。辻さんは最近は小説方面での活躍が中心で、アニメの脚本執筆はかなりの久しぶりでしたから、今回、「脚本　辻真先」のテロップを見た時、ちょっと嬉しい気持ちになりましたよ。　ノリスケが、とある家になっていた柿を拾ったら、その家のお爺さんが追っかけてくる。お爺さんは実は柿を盗ったのを怒っていたのではなく、それがシブ柿だと教えたかったのだ、というのが「味と色と香りと」のイントロ。多分、原作にもある、このお馴染みのネタで始めて、そこから巧みに物語を展開。最後は情緒のあるシーンに持っていく、ベテランらしい味の脚本でした。　ちょっと辻さんにお話をうかがったところ、今回の復帰には、古くからの仕事仲間である雪室俊一さんが一役買っているのだそうですよ。それと、今後、他のアニメ作品への参加の可能性があるかもしれない、との事。　辻さんは自らサイトも立ち上げられています。以下がそのアドレス。それにしても、エネルギッシュなご活躍ですねえ。　 http://homepage2.nifty.com/M-TSUJI/ （03.10.07）