「カレイドスター原画集」発売中!
DVDシリーズ「東映アニメモノクロ傑作選」のリリースが発表されました。これはすごい。『少年忍者 風のフジ丸』『ハッスルパンチ』『宇宙パトロール ホッパ』『あかねちゃん』と、半分以上が今までにビデオソフト化された事のないタイトルです。『海賊王子』なんて、僕はオープニングしか観た事ないですよ。各タイトルを4〜6話ずつ収録で、関係者インタビューもあり。詳細は以下のページを。
CLUB-BVHE ジブリがいっぱいCOLLECTION BVHEニュース
http://club.buenavista.jp/ghibli/news/
CLUB-BVHE 東映アニメモノクロ傑作選
http://club.buenavista.jp/ghibli/search/basic.jsp?bid=153
先日のイベントで先行発売した「和田高明 カレイドスター原画集」が、Amazon.co.jpで買えるようになりました。詳しくはこの記事をご覧になってください。この本は、現在、Amazon.co.jpなどのネット書店のみで販売しています。イベントや漫画専門店で販売する可能性もありますが、今のところ一般書店での販売は予定していません。
この本について、少し書いておきます。実はこの本は、和田さんのインタビューにも登場した『カレイドスター』製作進行の金子真枝さんの1通のメールから始まりました。『カレイドスター』の最終回放映が近づいた今年の春、突然、「和田さんの原画集を、アニメスタイルで出して下さい!」というメールが届いたんですよ。
和田さんの素晴らしい原画が、制作が終わった後に、日の目を見ずに捨てられていくのは残念だ。少しでも人に見てもらいたい、との事でした。僕は金子さんとも和田さんとも面識がありませんでしたが、以前から和田さんの仕事ぶりに注目していました。その1通のメールをきっかけにして、「WEBアニメスタイル」で和田さんのインタビューをする事になり、今回の原画集の刊行にまでたどりついたわけです。
この原画集では、池田プロデューサー、和田さん、金子さんをはじめとするスタッフの方々が、非常に協力的に接してくれました。欲しい資料をすぐに探してくれるのは助かりましたし、本来はこちらでやらなくてはいけない原画のスキャンも、一部お願いしちゃいました(スイマセン)。
僕達がゴンゾに行って原画の箱をひっくり返している間、ずっと金子さん、和田さん、あるいは追崎さん達が、脇でニコニコしながら見ていたんですよ。それも4時間も5時間も、ずーっと(笑)。途中で池田プロデューサーがわざわざ様子を見にきたり、異様なまでのアットホームさ。随分長い事、この仕事をやっていますが、現場での資料チェックに、こんなに大勢のギャラリーがいたのは初めてです。お陰で、「この黄色い紙の原画が和田さんですか? 青いのが総作監?」「これはレイアウト用紙に描かれているけど、和田さんの原画?」といった質問に、その場その場で応えてもらえました。大変ありがたいファローでしたが、描いた本人を目の前にして「これは載せる。これは載せない」と選別するのは、冷や汗ものでしたよ。
和田さんの原画集は一段落しましたが、アニメスタイル編集部は『MIND GAME』ムックの追い込み中です。先日、湯浅さんの表紙イラストが上がってきました。こちらも近々にかたちにできると思います。それと、その『MIND GAME』ですが、平成16年度(第8回)文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門の大賞を受賞したそうです。素晴らしい! スタッフの方々、おめでとうございます。
文化庁メディア芸術プラザ
http://plaza.bunka.go.jp/festival.html
さて、今回の更新ですが、「白川大作インタビュー」が最終回。『魔法使いサリー』や『ゲゲゲの鬼太郎』等の企画成立の話をうかがっています。またまた興味深いエピソードが山盛りです。それにしても長い取材でした。2日に分けたのですが、計7時間以上かかったはずです。白川さん、ありがとうございました。
「週刊ユアサ」は激レアの原稿が発表されています。いいんですか、湯浅さん、こんな面白いものを載せて!? そして、お馴染み「東池袋アニメ積読録」です。
(2004/12/20)
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