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映画と文章

 映画を観る前に、詳しい紹介記事を読んでしまうと、楽しみが半減しますよね。最近、名画座で黒澤明の映画を立て続けに観たのですが、そのうちの何割かの作品は、評論や紹介記事を事前に読んでいた。「ああ、この映画はモノクロだけど、煙だけ色がつくんだよなあ」とか、「なるほど、C―3POとR2―D2のモデルになったというのは、これか」なんて思いながら観たわけで、映画を観るという行為が、ちょっと「確認作業」みたいでした。アニメでも似た経験があります。学生時代に初めて『太陽の王子 ホルスの大冒険』を観た時、すでに僕は出版物で得た知識で、作品が作られた背景やメイキングについて知っていた。だから、「ここが、会社の命令で止めにしたところか」とか思いながら観たわけですよ。
 名作と言われるような作品は、事前に内容を知っていても、何か得るものがあります。だけど、何も知識がない状態で観た方が、より面白いのは間違いない。最近、僕は、どんな内容の映画か調べないで名画座に入ったり、オールナイト興行を観に行ったりしているんです。適当に入ったオールナイトだと、映画が始まるまでそれがコメディなのか、アクションものかも分からなかったりする。そのくらい前知識なしに観た方が、映画を観るという体験が、豊かになると思うんですよ。

 僕は、アニメやマンガについて書かれた文章、映画について書かれた文章を読むのも、大好きです。だけど、先にそれを読んで知識を得る事は、作品を楽しむ上ではマイナスになってしまうのかもしれない。でも、文章を読んで、その作品を観たいと思う事もありますよね。
 アニメや映画に関する文章は、それを観た人のために書く場合と、観てない人に勧めるために書く場合があります。それを書き分けるのは簡単ですが(そうでもないか?)、その作品を観てない読者が、観た人のための文章を読んでしまう事も、あり得るわけです。難しいですよね。

 前回の「アニメ様の七転八倒」で、「クライマックスについて触れるので、これから観ようと思っている人は読まないように」と余計な一文をつけたのは、そんな事を考えていたからです。いつもそんな事を気にして、原稿を書くわけにもいかないんですけどね。今回の「七転八倒」では『ファイトだ!! ピュー太』を取り上げましたが、この原稿では見どころについて、ガンガン書きました。あまりにも知られていない作品だし、機会があったら観ようと思っている人も少ないでしょう。少しでも読者の皆さんに興味を持ってもらおうと思い、ネタバラシをいっぱい書いたというわけです。

 5月23日(月)のアニメスタイルイベント「『ファイトだ!!ピュー太』を観るぞ大会」では、リスト制作委員会の原口正宏さんに、『ピュー太』の名場面を紹介してもらえる事になりました。お楽しみに。
 今週の更新は「アニメ様の七転八倒」と、「もっとアニメを観よう」第19回「中澤一登の衝撃を受けたアニメ10本」です。GW中はWEBアニメスタイルの更新は、お休みになりますが、「編集長メモ」は、GW中も更新しますよ。「編集長メモ」は、移転後のWEBアニメスタイルで、サブページ的な位置づけになる予定のものです。

[編集長メモ]
http://animesama.cocolog-nifty.com/

(2005/04/28)


更新情報(05/04/28・第172回)

もっとアニメを観よう
中澤一登の「衝撃を受けたアニメ10本」

「アニメ様の七転八倒」小黒祐一郎
第13回 
『ファイトだ!! ピュー太』なら100万円まで出せる



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