『伝説巨神イデオン』『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』等で、湖川友謙が手がけたキャラクターデザインは、アニメファンに強烈なインパクトを与えた。そのアニメーションのスタイルはかつてないほどにリアル。シャープで、魅力的なものだった。彼の仕事は、独自の理論に支えられたものであり、影響を受けたクリエイターは数知れない。アニメのビジュアルを、一段階ステップアップさせたと言っても大袈裟ではないかもしれない。
僕らにもうかがいたい事が沢山あり、湖川さんも熱心に話してくださり、結果、取材は8時間におよぶ大ボリュームのものとなった。内容は彼の技術論、代表作のひとつである『さらば宇宙戦艦ヤマト ─愛の戦士たち─』、富野由悠季監督と組んだ一連の作品についてが中心である。なお、今回の取材にあたってリスト制作委員会の原口正宏に、フィルモグラフィーの作成を依頼。取材にも同席し、主にデータ面のフォローをしてもらった。
2005年3月8日、4月12日
取材場所/東京・新宿
取材/小黒祐一郎、原口正宏、小川びい
構成/小黒祐一郎
撮影/馬場京子
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