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  アニメ進化のスピード

 最近、東映長編をDVDで観たり、関連書籍を読み直したりしています。それで思ったのは、当時のアニメーション技術の進歩がいかに速かったか、という事です。『白蛇伝』が公開されたのが1958年で、『わんぱく王子の大蛇退治』が1963年ですから、その間はわずか5年。『白蛇伝』から1968年の『太陽の王子ホルスの大冒険』までがたったの10年! この10年での変化はあまりにも大きい。
 TVアニメに目を移すと、1970年代から1980年代にかけての変化も大きい。『あしたのジョー』を例にとるのがいちばん分かりやすいですが、最初のアニメ化が1970年で、続編の『あしたのジョー2』が1980年。ご覧になられた事のある方はお分かりでしょうが、同じスタッフが手がけたにもかかわらず、絵柄も演出も比較にならないくらい洗練されています。ロボットもので言えば、『マジンガーZ』が1972年で『機動戦士ガンダム』が1979年。この間は7年! あきれるほどの速さです。
 1980年から1990年、あるいは1990年から2000年までが、それに匹敵するほど進歩しているかと言うと、そんな事はない。勿論、進歩や変化はあるけれど、1960年代や1970年代ほどの劇的なものではなく、そのスピードは遅くなっている。こういった判断は主観的にならざるを得ないのですが、少なくとも僕にはそう思えます。10年後、20年後に振り返った時に、行き詰まったかのように見えたアニメの進歩を、21世紀初頭のデジタル技術の導入が救ってくれた、という事になっているんでしょうか。それはまだ分かりません。

 以下は別の話題。沖浦啓之さんの代表作『走れメロス』が、8月5日(木)にNHK―BS2の「BS夏休みアニメ特選」で放映されます。DVD化されていない作品ですので、視聴可能な方は是非、チェックしましょう。「animator interview 沖浦啓之」では次回更新の第4回で、『走れメロス』について触れる予定です。

(2004/07/30)

更新情報(04/07/30・第136回)

animator interview
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