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第3回 北極グマまたはパンダまたは『カイバ』
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動物ドキュメンタリーで観る動物としてヒグマは楽しいんです。なんと言っても数はまだまだいるし、地球が温暖化したとしても、かえって冬ごもりの必要がなくなってさらに巨大化したりして、TVを観ていてもなにか気楽です。本当は違うんでしょうけど。トラは一番好きな動物なんですけど、ドキュメンタリーを観ると必ず絶滅に瀕している状況を知る事になって、観たいと思う反面気が重くなるんですよね。サイもですけど、密猟、生息域の減少で将来は暗いんですよね。北極グマ、まあ白クマですけど、地球が温暖化してアザラシが捕れなくなって絶滅するんじゃないかって心配されてます。白クマは美しいし、何十キロも泳げるし、すごいクマなんですけど、北極という土地に適応しすぎたんですよね。主に笹を食べてるパンダも同じですけど、環境が変わるとすぐに影響を受けてしまう。その点先出のヒグマは雑食で、サケ、シカ、木の実、草となんでもバリバリ食べて暮らしていける。肉食だったクマの祖先から進化(変化)の過程で雑食性を獲得してきて、生息域を拡大していったんですね。白クマもパンダも一度獲得した雑食性を、特定の環境に適応していく過程で失っていったんでしょう。もっともボクも本当の事かどうかは知りません。TVで言ってた事ですから。でも進化論を神話として信じているボクとしては、もっともらしい感じですけど。
そして『カイバ』。『カイバ』はヒグマか、白クマか、またはパンダか? いったいどちらなんでしょうか。生息域の特殊性や希少性では、明らかに白クマまたはパンダですけど。パンダはケタ違いの人気ですからね。人気の点から考えれば、『カイバ』はヒグマ系なんですね。そうすると『カイバ』こそ本来のクマ。雑食性または一般性があるんじゃないのか。この人気のなさは(本当にないのかな、観ればオモシロイんじゃないのかな)明らかにヒグマですよ。ってスイマセン、かなり強引なこじつけですけど、社会という環境が変化していく中でどちらが生き残れるか、『カイバ』サイドか、非『カイバ』サイドか。まあどっちにしろ、いつかは両サイドとも消えちゃうんでしょうけど。それに、どっちサイドってみんな同じアニメ、同じクマなんですけどね。
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●『カイバ』4話下描き
ひょーひょーってじゃまでしたね。
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●関連サイト
『カイバ』公式ページ
http://www.wowow.co.jp/anime/kaiba/
マッドハウス(湯浅カントクのコラム連載中)
http://www.madhouse.co.jp/
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