カレイドの すごい アニメーター
いよいよ『イノセンス』公開だ。雑誌やTVでもガンガン取り上げられて、盛り上がっている。関連書籍も山ほど出て嬉しい限りだ。あの映像の強烈さはモニターでは半減すると思う。DVD化されるのを待ったりしないで、劇場へ行って観るのをお勧めする。
で、以下が本題。
最近、僕は『カレイドスター』に演出と作画で参加している和田高明さんに注目している。『カレイドスター』はシリーズを通じてアベレージが高いんだけど、その中でも彼の仕事は光っている。仕事ぶりを見ていると、ちょっとワクワクするんだよね。
演出までやった回が数本あって、その中で印象的なのが、7話「笑わない すごい 少女」(演出、作画)、33話「汗と涙の すごい ロゼッタ」(演出、作画監督[共同]、原画)、41話「再出発の すごい 決意」(演出、原画)の3本。リアル系のテイストが入った密度の高い動きが魅力的で、動きの見せ場も作っているし、芝居に遊びが入っているのも嬉しい。特に、41話のクライマックスは見事だった。あれほど作画とドラマがマッチした場面は、滅多にない。
先週放映された47話「舞い降りた すごい 天使」は、Bパートに盲導犬が登場するんだけど、それが凄くよく動いた。中には劇場作品みたいなカットもあって、エンディングを見たら和田さんが「作監協力(犬)」という空前の役職でクレジットされていた(笑)。多分、犬のシーンが見せ場という事で、そこだけお手伝いしたんだろう。いや、作監じゃなくて原画まで描いているように見えたけれどね。
このご時世だから、制作スケジュールに余裕があるとは思えないのだけど。本当によくやっている。『カレイドスター』の後でどんな仕事をするのかも気になるな。
(04.03.05)
更新情報(04/03/05・第116回)
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