【artwork】『マイマイ新子と千年の魔法』
第1回 イメージボード(1)
戦後の復興期を抜け出したばかりの昭和30年代の日本。地方に暮らす新子と都会っ子の貴伊子、対照的な2人の少女が、山口・防府市で出会い、友情を育んでいく。丹念な日常描写に大胆なイマジネーションを重ね、奇跡が起きる瞬間を描き出す。『マイマイ新子と千年の魔法』は、そんなたくらみに満ちた劇場作品だ。
今回は、作品制作にあたって、浦谷千恵が描いたイメージボードを紹介しよう。浦谷は本編では、画面構成と作画監督の役職でクレジットされている。脚本作業中に、片渕須直監督と二人三脚で相談しながら、描いていったものだ。イメージボードと言っても、実際には短冊のようなかなり小さな紙に描かれており、イメージスケッチと呼ぶほうが似つかわしいかもしれない。
第1回は新子達の日常生活の場面を中心に紹介していこう。自然の残る池からドヤ街まで(!)新子達の活躍する舞台は多岐に渡る。それぞれの画に付した解説は、片渕監督自身にお願いした。
【artwork】『マイマイ新子と千年の魔法』第2回へつづく
●『マイマイ新子と千年の魔法』公式サイト
http://www.mai-mai.jp
●関連記事
『マイマイ新子と千年の魔法』昭和30年代を生きる少女達を瑞々しく描く(09.11.02)
(09.11.02)