【artwork】『マイマイ新子と千年の魔法』
第5回 キャラクター設定(1)
今日からは『マイマイ新子』のキャラクター設定を紹介。キャラクターデザインは、総作画監督も務める辻繁人が担当した。下記のコメントは、これまでと同様、すべて片渕監督によるものだ。今回紹介するのは主人公・新子と、もう1人の主人公・貴伊子。監督のコメントにもあるとおり、新子の特徴は、跳ね上がった前髪。頭頂以外にそこにも「マイマイ(つむじ)」があるためだ。それがタイトルの由来となっている。
●新子
主人公、4月生まれの9歳。山口県防府市国衙に生まれ育った。右のひたいにもつむじ(マイマイ)があって、髪が逆立ってるのを気にしてる。その突っ立った前髪は、新子の心が動くとき、むずむずザワめくのだった。今、新子の興味は、おじいちゃんに教えてもらった、千年前この地にあったという『周防の国の都』のさまを、そこへ京の都から来たに違いない姫様を思い浮かべることにあった。新子が通う松崎小学校には制服(標準服)があって、冬はセーラー服、夏はブラウスに空色の吊りスカート。
●貴伊子
テレビジョンもある東京からやって来た転校生。国衙の南の埋立地の工場医の娘。ずっと前に亡くなった母の想い出の品々に囲まれて暮らしている。その中にあった香水をつけて登校してしまったことから、新子の目が彼女の上に注がれるようになる。転校したての貴伊子には制服が届いてなかったが、やがて真新しいセーラー服に袖を通す日が来る。
キャラクターデザインの辻さんには、できるだけあの当時の子どもの写真を見てもらって、これが新子らしい、これが貴伊子っぽいというポーズを見つけ出してもらって、それをそのままキャラ表に取り入れるようにしてもらった。子どもたちの生き生きした感じをスタッフで共有したかったので。
●人物対比表
【artwork】『マイマイ新子と千年の魔法』第6回へつづく
●『マイマイ新子と千年の魔法』公式サイト
http://www.mai-mai.jp
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