【artwork】『マイマイ新子と千年の魔法』
第6回 キャラクター設定(2)

 キャラクター設定の第2回は新子、貴伊子の衣装と、新子の家族。どこか浮世離れした若々しい母親という設定は原作によるものだが、同じ片渕監督の『名犬ラッシー』を思い浮かべる人もいるだろう。

●新子と貴伊子の衣装がえ色々
真夏にはシミーズ一枚でゴロゴロする新子。分厚い羅紗のよそいきにくるまれた貴伊子。同じ昭和30年の子といってもこの違い。





●光子
新子の妹、やんちゃな5歳児。セルロイドのキューピーさんが相棒。びえーびえー泣くし、酔っ払うとバタバタバタバタたいへんなことになる。(声・松元環季)



●長子
新子の母。19歳で結婚して、20歳で新子を産んだので、まだ20代。元は大地主のひとり娘として育ち、むすめむすめしたままのおかあさん。女子中学生みたい。子どももいるのに、雑誌のコンテストに写真を送って賞金をもらったことがある。(声・本上まなみ)


●小太郎
国衙の大地主だったが、風来坊のような学校教師生活をするうちに、農地解放で土地を全部失った。頑固で偏屈な農夫だが、新子にだけは甘い。藤蔓でハンモックを編んで新子にひみつ基地を作ってやる。ハンモックの真下には小川がせせらいでいる。「新子、この川は千年前からここに流れてるんじゃ」小太郎の言葉が、新子の想像力を刺激してゆく。が、喘息で咳き込んでしまうので、肝心なことを喋り切れなかったり。(声・野田圭一)


【artwork】『マイマイ新子と千年の魔法』第7回へつづく

●『マイマイ新子と千年の魔法』公式サイト
http://www.mai-mai.jp

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