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COLUMN
池Pの すごい? カレイドスター回想録[池田東陽]

第13回 平池監督、癖(へき)を吐露

●DVD「カレイドスター Stage.13」
(販売元:アトラス 第40〜42話を収録)
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第40話「絶望の すごい 帰国」


 我らが平池“第2期”監督の回想です。
 追崎君同様、最初に「一緒にやろうよ」と声をかけたメンバーの1人。本人が覚えているかどうか定かではありませんが、当時、もうひとつ面白そうな仕事の誘いが彼にはあったんです。でもコッチを選んでくれた時は嬉しかったですね。何の保証も約束されていないのに(苦笑)。

 (以下、平池監督)
 というわけで、前回分でサイモン・池Pに任されたので(笑)、第40話の回想録は演出しました私、平池がお送りします。

 第39話までのサーカスフェスティバル編を終えて、”勝負の世界”の厳しさに挫けてしまった、そらが新たな闘志を取り戻す話です。
 この話、絵コンテも担当させてもらっていたのですが、諸事情により、後半部分を佐藤さんに手伝ってもらってしまいましたorz
 おまけに作画監督は渡辺はじめさん。
 私が書くのもなんですが、話数的にメインスタッフの手がモロに入っている1本です。
 私的にも力の入った1本でした。

 私はメインキャラ(そら達)はもちろん好きなのですが、ちょっと脇のキャラ(ユーリ、メイ、レオン)達が大好きです。
 この話数では、“まなみ”が僕の好きな“ちょっと脇キャラ”でした。

 彼女は初登場の第16話で、夢にまっすぐに向かうそらに嫉妬の感情をいだいて登場しますが、この第40話においては、彼女自身が、“美容師になる”という自分の夢に、まっすぐに向かっている事を、そらに告げるシーンがあります。とても穏やかで力強い彼女のそのシーンは私のおすすめです。地道に、でも確実に“夢”に向かっている姿はかっこいいですね。
 まなみLove!

 ※いま、気づきましたが“ちょっと脇”というか、“最初若干悪い子”が好きみたいですね(笑)。

 さて、私が演出したのは、この後、第50話「避けられない ものすごい 一騎打ち」と一気に大ラス付近になります。こちらの方が細かい裏話がありますね。
 まぁ、気が向いたらまた振ってくださいな。→池P



第41話「再出発の すごい 決意」

 ここら辺から、第1期よりも少し早めに、クライマックスに向けてアバン&次回予告のテンションが加速していきます。今、振り返ると、池田、自分を見失い気味ですね。自分に求められていないところまでイッてしまっています。後戻りできない状況。野球で言えばサヨナラの場面、火消し(クローザー)としてマウンドに上がったのに、キャッチャーのサインに首を縦に振らない。キャッチャーでなければいけない立場でありながら、自らマウンドに上がって試合をブチ壊してしまうかもしれない状況まで追い込まれていました。プロデューサーとしては失格です。

 役者さんで言えば、三石琴乃さんの本領発揮です。一気にキャシーという役に魂を吹き込んでくれました。「さすが」としか言えません。ミアというキャラが本格的に活きてきたのもここらへんじゃないでしょうか? ミア役のちな姉さんもおっしゃってますが、キャシーによって、物語に大きな「良い歪み」が生まれてきました。

 フィルム面では言わずもがな、和田高明全開です(笑)。
 ラストの「おい! 待って待って!!(焦)」と形容せざる得ない「18禁」シーンは圧巻です。ポカーンですね……(爆)。スゲー、ですよ。ここ「アニメスタイル」イベントで小黒編集長にピックアップされるだけはあります! これが『アクションシーン』というものかと唸りました。



第42話「屈辱の すごい 共演」

 そら、完全復活。
 この話の回想……初めに謝っておきます。すいません。
 「喩え」がとても分かりづらいかもしれませんが……また『ガッシュ』の話をします。ここから先は『ガッシュ』を知らない方は読んでもサッパリだと思うのですが、これ以上の比喩(?)が見つからないので強引に押し切らせてもらいます(謝罪)。いや、宣伝じゃないけど、あんなすごい漫画、そうはないっすよ!(真剣)

 「第35話(マリオンデビュー話)+この話(42話)」=「キッズステージの真意」。

 これで、完全に「ザクルゼム」による連鎖のラインは整いました。最後の最後に放つバオウ・ザケルガ(天使の技)のために必死に耐えるしかない。タメにタメた力を一気に何倍にもして発揮するために。そして、それはラス前(第50話)の「わがままパティ 惜別のスオウ・ギアクル」という涙の大技の破壊力を強めました。

 あーーーーーーーーー、分かりづれぇーーー、ごめんなさい。ほんとにごめんなさい。
 でも、池田的にはここ数年で最大級の賛辞を送りたい作品(ガッシュ)なので使わせてもらいました。絶対オススメ!!


■第14回へ続く


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http://www.kaleidostar.jp/

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(06.02.03)

 
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