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●DVD「カレイドスター Stage.15」
(販売元:アトラス 第46〜48話を収録
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第46話「宿命の すごい 決斗」
担当演出の玉川アニキ再登場!またコメントもらっちゃいました(いや、決して手抜きじゃないっすよ!(汗))
今回の玉川さんの話を読んでみると、もう「何か得体の知れない汁」が毛穴から溢れ出しちゃってるのがわかりますね(笑)。すごいテンションで作業されてたんだなあ。
(以下、玉川さん)
●そらの涙
「特訓して特訓して、また特訓して、減量して、鉄球を受け止め、丸太を押し返していれば、空飛んだっていいんだよ!」
佐藤順一監督の名言の一つです(w
間にある過程をきちんと描いて、積み重ねていけば「そんなバカな!」って事でも説得力を持つという演出にとっては金言だと思います
天使の技は、まさにその延長線上にあるわけで、そりゃあ何秒空中にいたっていいんです。
なんてったって、あの幻の大技を成功させたそらが、片足で何時間も立つ訓練をして、体も作り、さらに猛特訓を重ねたのですから、たとえ発光しても、それは当然なんです。
46話のラッシュが日本に届いた時、平池監督からリテークが来ました。
「そらの涙、出すぎなんじゃないですか?」
その時僕は「何をいってるんですか!」と猛反発しました。
もう、そらは発光してるんですよ!! トランポリンを使ったとはいえ、はるか天井の高い位置にあるブランコの骨組みにまで、手が届くんです。今のそらが蹴りを一発でも放ったら、金色の光が放射状にブワーッと幾重にも広がって、体育館一杯のヤクザを瞬時に吹っ飛ばすことでしょう。
そりゃ、涙も大量に出ますよ。
それこそ噴水のように出るでしょう。出て当然です。出ないわけがない! それがキラキラ光ったって、何の不思議もありません。こうしてそのリテークは取り下げられ、オンエアされたのでした。
さて、46話が納品されて、佐藤順一監督にちょうど会って、「46話どうでした?」と感想を聞いてみました。
佐藤監督「んーーとね、涙出すぎ」
……。
ガビーーーン!!
●三石琴乃さんに挑戦
当時、32話から僕の演出助手をしてくれていた奥野耕太君。
実戦で演出の処理を覚えてもらおうと、最初は30カットほど彼に処理を任せ、彼の作業後、僕がその仕事をチェックする――という方式を取っていました。回を重ねるごとに、担当カット数を増やしていき、そのうち一本丸ごとできるようになってもらおうというわけです。
46話でキャシーがミアに詰め寄るシーン。これは彼の担当でした
彼のチェックしたタイムシートを僕が再チェックしていた時の事。
僕 「奥野君、このキャシーのセリフ遅いよ!」
奥野君「え、そうですか?」
僕 「だってキャシーは、あの三石さんだよ! ミアに早口でまくし立てるのに、こんなにセリフの秒数はいらないよ」
奥野君「どのくらい削りましょうか?」
僕 「ちょっと待って……」
ストップウォッチで測ってみます。
僕 「3秒削れる」
奥野君「え! そんなに? ……でも考えてみれば三石さんですもんね。ひょっとしてもっといけるんじゃないでしょうかね?」
2人してストップウォッチで何度も測ります。
僕 「もう1秒削ってみようか?」
奥野君「いやぁもっと短くてもいいかも……」
僕 「そう? こりゃどこまでいけるか三石琴乃に挑戦だね(w」
奥野君「そうですね(w あと12コマ切りましょうよ」
「いやもっと」「もっといきましょう」とエスカレート。完全に目的を履き違えています。
そしてアフレコ。
三石さんは楽勝でクリア。
僕らの読みは甘すぎました……。
削りに削ったと思ったセリフはたっぷり余るほどで、三石さん本人は、「なあ〜んだ、もっと短かったらよかったのに……」的な余裕の雰囲気。
恐るべし三石琴乃さん。
僕らの完敗でした。
(以上)
第47話「舞い降りた すごい 天使」
4人目の戦士登場!(違!) ドナ役の深見さん登場の回です。
このクレッセントビームは、プリンセス(そら)にとってとても大きなものでした。
現場的には完全に『Dポイント』。ひとり、またひとりと散っていっても全くおかしくない状況で、ある意味この“飛び道具”が全体のお話の軸足(ヒロインの原点)を守ってくれました。
そして前代未聞のエンディングクレジット! 「作監協力(犬)」という和田高明さんの役職。これは小黒編集長の和田さんインタビューを読んでいただければ、詳しいことが書かれていますので是非ご参照を♪
第48話「傷ついた すごい 白鳥」
これまでのカレイドイズムをつぎ込みまくりの1本です。足の痛みに耐えてのシーンは第1期のグランドキャニオン特訓に並びますが、それもそのはず!! 佐藤監督自ら同じくらいの痛みを体感しながら……。
「痛風」………足を引きずり、氷で冷やし激痛に耐えながら、そらが血だらけになった足を酷使するシーンを作業していました。
見ているこっちが顔をしかめてしまうくらい痛々しい姿でしたが、その時の監督の精神的状況があのようのなフィルムに憑依したんでしょうね。
お話的にはレイラに憧れて入団したメイと、そらに憧れて入団したロゼッタが、その2人タッグチャンピオンのベルトに挑戦する可能性を持つチーム結成の回です。
さてさてさて。
次回はいよいよクライマックスです。『キ○肉マン』に喩えると「ソルジャーチーム」、『キャ○テン翼』に喩えると「ふらの」……“雪崩れ攻撃”で全力を出し切ります。
つづく
■第16回へ続く
●公式サイト
http://www.kaleidostar.jp/
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