もっとアニメを観よう2011

第16回 上田耕行が選んだ
「マニアにはなれないけど観てなかったら観て欲しい10本」

  1. 『AKIRA』
  2. 『未来少年 コナン』
  3. 『ガンバの冒険』
  4. 『アパッチ 野球軍』
  5. 『serial experiments lain』
  6. 『THE 八犬伝[新章]』4話
  7. 『バニパル ウィット』
  8. 『ねこぢる草』
  9. 『∀ガンダム』
  10. 『リタとナントカ』

 かつて『ミチコとハッチン』や『世紀末オカルト学院』の1話を観て「すげえ、これ売れるかも!」と叫んだ私ごときがアニメを語るというのは非常におこがましく、リストを出すのがかなり恥ずかしいのだが、「このアニメオンチめ!」と笑って許していただければ幸い。

(1)〜(3)は多くの人が挙げてるだろうし、今さら説明はいらないだろう。観てない人は損しているってくらいでずばり「置き」にいったリストだ。
(4)は時代が許した設定のすごさもあるが勢いがあればなんでもOKという子供ながらに頭の固かった私をやわらかくしてくれた心温まる作品。
(5)は最近ようやくBD化から解放された自分の作品。ところどころ粗は感じるかもしれないが、中村隆太郎(監督)・小中千昭(脚本)両氏の才能が発揮された佳作だと自負してる。
(6)は私がこの業界に入って初めて現場に立ち会った作品。いろんな意味で破格の作品だった。コレを知っているとアニメ通っぽいと勘違いされるのでそうなりたい方は是非。
(7)〜(9)はあまりアニメを観ない私がたまたま観て、よくできているのに世の中の評価的に損しているなあっと思った良作達。書いてて思い出したが『ガサラキ』『電脳コイル』、あっ『METROPOLIS』もそうかな、前作がすごすぎた『トップをねらえ2!』もよくできてたなあ。
(10)は子供向けだしオマケのようだが、とても無駄がない演出、あらゆる点でよくできている。

●PROFILE
上田耕行 ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社というアニメ業界では屈指の社名の長い会社で20年近くプロデューサーをしているようなしていないようなシュレディンガーの猫もびっくりな不確実な存在。すでにガイガーカウンターは音を立てたりするのかもしれない。おぉーこわっ。(編註:今回のプロフィールは選者ご本人に書いていただきました)

(10.12.22)