もっとアニメを観よう2011

第31回
村田峻治が選んだ「今観ても面白いカートゥーン10シリーズ」

  1. 「ロード・ランナー」
  2. 「バッグス・バニー」
  3. 「チキチキマシン猛レース」
  4. 「ドルーピー」
  5. 「ウッドペッカー」
  6. 「トムとジェリー」
  7. 「ポパイ」
  8. 「ダフィー・ダック」
  9. 「ベティ・ブープ」
  10. 「スーパーマン」

 色々と考えた結果、子供の頃に最も慣れ親しんだアメリカのカートゥーンを選別してみました。当時東京12チャンネル(現テレビ東京)で夕方に毎日放送していた「マンガの国」「キッドボックス」、自分が人生で初めて一所懸命観たアニメーションはこれらではないかと思います。現在では著作権も切れ、格安でDVDを入手できます。
 これらは今観ても十分面白く、間の取り方等は演出や作画の人に参考にして欲しいほどのものも多いです。1930年代から1950年代にかけて作られたものがほとんどですが、こんなのを作る余裕のある国相手に戦争なんて、勝てるわけがありません(笑)。

(1)文句なしに面白い! 今観ても新鮮。ベタなのに笑える! 台詞もないので誰にでも分かる。チャック・ジョーンズの最高傑作。
(2)ウサギのバックスバニーが憎たらしいのがイカしてます。
(3)これをフェイバリットにしてる方も多いと思います(『REDLINE』の生みの親?)。
(4)テックス・アヴェリーの傑作シリーズ。『侍ジャイアンツ』1話の宮崎駿さんの作画に影響大なのが分かる。
(5)(6)(7)(8)この辺は名前だけでも知ってる方も多いと思われる定番です。
(9)マリリン・モンロー以前に考えられたのが凄い。というかモンローがイメージを踏襲したのか? 女性にいまだに人気のあるキャラクター。
(10)宮崎駿(照樹務名義)演出作「さらば愛しきルパンよ」の元ネタとして有名に。

●PROFILE
村田峻治 アニメーター、デザイナー。亜細亜堂、スタジオジブリ等を経てフリー。代表作に「逮捕しちゃうぞ」シリーズのメカニックデザイン、劇場版『機動警察パトレイバー』原画、『GUIN SAGA』のキャラクターデザイン・総作画監督、『BATMAN GOTHAM KNIGHT』「Field Test」のキャラクターデザイン他など。ブログはアニメーター村田峻治の日常、Twitterのアカウントは @toshiharumurata

(11.02.24)