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COLUMN

三原三千夫の万国博覧会[三原三千夫]

第22回 紙の右ハジは絵が描きにくい


 何の事だか。まあ仕事の話なんですけど。ぼくらアニメーターは、作画机のガラスの上に30×20センチ四方くらいの紙を置いて、その上にお絵描きをしてお金をもらってるんですけど、こんな変な仕事も、そんなにないでしょうね。子供の頃のお絵描きと、基本的には変わらないんですから。まあ、子供の頃は、1日に1時間程度のお絵描きですけど、大人になってのお絵描きは、1日に8時間以上ですから、これは異常だし、さすがにそこまですれば仕事と言えるでしょう。仕事じゃなかったら、気が違ってるんでしょうから。
 それで紙の右はじの方は、絵が描きにくいんですけど、なぜかというと、右ききの人間が絵を描くと、トレス台のガラスの上に手があるからなんです。
 ガラスの上は、手に汗なんかかきながら絵を描いているとベタベタとガラスに手がはりついて、スムーズに動かないんです。逆に紙の真中より左側は、右ききの人間の手がシッカリと、紙の上に置かれているので、スルスルとスムーズに手が動いて絵が描きやすいんです。まあ、手の汗を紙が吸収してくれてるんでしょうけど。だから、紙がフニャフニャになってくる事、ありますからね。どうも紙の右はじで、絵が描きにくいというか、何かボンヤリとした不安を感じてましたけど、ここ最近で気づいたんです。もっと早くに気づけばいいんですけど。

●ガラクタ王


■第23回へ続く
 


協力/マッドハウス
(06.04.04)

 
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