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第38回 BBCとNHK
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常々思っている事なんですけど、BBC制作の動物(に限りませんが)ドキュメンタリーは素晴らしい作品が多いんです。デイビッド・アッテンボローの「生き物たちの挑戦」や「植物たちの挑戦」を始めとして傑作揃いなんですが、片やNHKの制作する作品は、まったく足元にも及ばないものばかり。というより、同じステージに上げて評価するに値しない物が多いんですな。BBCとNHK。もちろん、BBCは人材や時間、資金もNHKより豊富にあるんでしょうが、一番の違いはドキュメンタリーに対する考え方の違いでしょうね。
BBCの作品は「映画」。NHKの作品は「報道」なんです。
NHK作品では現場取材してきたものを編集する、それで終わりなんですが、BBC作品では、まず「シナリオ」があるんです。そして映像を集める。スローモーションやストップモーション、接写等の技術を駆使して、撮影し、編集する。その編集にもリズム感があるんですね。結果、でき上がったものが違うのは当然でしょうけど。日本人は「ドキュメンタリー」というと、「作ってはダメ」だという、不文律みたいなものがあるんですかね。物事や出来事の本質をはずしてさえいなければ、ある程度の「創り」はむしろ積極的に使うべきだろうと思うんですけどね。結果として、でき上がった作品群を見比べれば、BBCの作品は「オモシロク」、NHKの作品は「フツー」という感想になってしまうんですね。
ともかくNHKには、予算、視聴率をある程度、度外視して、後世にも残せるような作品を作っていってほしいものです。たとえば、そんな「NHK制作のアニメ」ってないでしょ。それらのシドイアニメを制作し続けるのは、犯罪ですよ。公金横領なんじゃないですかね。たとえば『○の鳥』とか『○の女王』とかね。それにしても、NHKワールドカップ放送のテーマ曲、これもシドイネ。
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●翼人目
鳥のように飛んでみたい、背中に翼を生やしてって、それでも6本足です。やはり、腕の部分が翼に変わるべきでしょう。
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■第39回へ続く
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