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COLUMN

三原三千夫の万国博覧会[三原三千夫]

第37回 体の存在


 体の調子のよい時ほど、体の存在って感じないですよね。
 逆に、体の具合が悪くなればなるほど、自分の体の存在を強く感じますね。特に、39.6℃程度の体温がある時など、1分、1秒たりとも自分の体の存在を感じない時間はありません。
 脳の方も、体がキツイんですから、せめて眠らせてくれればよいものを、あまりの苦しさに眠る事もままならず、かといって起き上がって何か用事を片付ける、という事もできず、ただ布団の上を転がり回ってるしかないんですから。それにしても高熱時のあの不快感は、本当にイヤなものですね。1年3ヶ月ぶりに高熱を出しましたが、この1年3ヶ月の中で、一番自分の体の存在を感じました。不快な感じではありますけど、今、36.5℃の体温(ほぼ平熱)では、あの苦しさは去り、ともすれば、自分には体がある事すら忘れてしまっているような感じです。しかし、たった3℃の違いなのに、片や転がってるだけ、片やTV観ながら文章を書き、絵を描けるんだから大違いです。たったの3℃ですよ。本当に人間というのは、恒温動物なんですね。トカゲとかの変温動物は、動いてない時は外気の温度と同じになるんですから、寒い時、暑い時、どんな感じなんでしょうかね。分かりたいとも思いませんが、案外に気持ちイイものだったりして。とにかく3日間熱が続いて、4日目の朝、目覚めた後、徐々に「あー、これは治ったかも……」と感じ始めた時のありがたさ。もっともすぐに忘れてはしまいますが。ちなみに、第34〜37回は病み上がりの土曜日(4日目)にワールドカップなど観ながら、コラム、イラスト共に仕上げました。1回分3時間程度かかってるんですが、コラムに2時間半、イラスト30分という割合なんです。
 文章書く方が時間かかってるんです。

●半人半馬像
 馬の体に人間ひっつければ、本当はこんな感じでしょう。
 よくあるイメージ、あれじゃあ6本足ですから。一応、哺乳類みたいだし、やはり4本足でしょう。

■第38回へ続く
 


協力/マッドハウス
(06.07.18)

 
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