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第32回 小旅行記(1)
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今 敏監督作品の『パプリカ』の仕事を終えて、半月程休みました。
その間、行ってきましたよ、小旅行。フェリーと、特急と、路面電車と、新幹線に乗って、名所旧跡等を巡り、うまいもの食わず、ビジネスホテルに泊まるという、6日ほどの豪華観光旅行。そのほとんどの時間は乗り物に乗っていて、その間瞳孔が開き気味になっているか、居眠りをしているか、というような小旅行でしたけど、それなりに楽しかったです。金銭的に許されれば1ヶ月くらい続けたかったんですけど。
5月中旬の曇り空の日曜のPM7:30東京出港のフェリーに乗り込み、レストランというより配給所での、夜・朝・昼食を摂取して、翌日のPM1:00に四国の徳島に入港。徳島港から6キロ程歩いてJR徳島駅に行くつもりだったんですけど、港町として現役で、大型トラックが多くて歩きにくく、途中バスにて移動。また、「世界クワガタセンター」という店に、真っ昼間から5、6人の大人がたむろしている光景を見るにつけ、1泊する予定を変更して、特急「剣山7号」で香川県の琴平へ。そこで1泊して、翌朝「金比羅さん」に参拝。うどんもウマくて、いいところでした。それから特急「南風10号」で瀬戸大橋を渡り岡山へ。そこから、特急「やくも11号」に乗り継いで、PM15:31松江着。松江観光。
松江のビジネスホテル群は過当競争が激しいらしく、小ギレイなシングル、1泊3980円に、フェリーの配給所より上等な夕・朝食が付いてるんだからスゴイです。
翌4日目は、この小旅行の白眉でした。雨の降る朝、いい感じのローカル線「一畑電鉄」にて、「出雲大社」に参拝。2両編成の電車に乗客はボク1人の状態で、JR出雲駅に。特急「スーパーおき3号」にて山口へ。山陽本線に乗りかえて下関へ。その車中、4人がけのボックスシートに1人で座っていた女子高生の周りに、途中乗車してきた、オートレース場帰りの3人の60代男性が座り、ビール片手に賭博談義を30分間。女子高生は耐えて座り続けてましたけど、おつかれさま。それとも、いつもの「日常」なんですかね。JR下関駅にて、駅弁「デラックスふく寿司」購入後、フェリーにて関門海峡を渡って、九州の門司へ。JR門司港駅は戦前(湾岸戦争じゃないですよ、太平洋戦争です)からの駅舎が残っていて、スゴクイイ雰囲気なんです。そこから小倉へ移動。JR小倉駅近くの、うす汚いビジネスホテルに投宿。そのホテルは、薔薇族専門、男が求める究極の男の成人映画をオールナイト上映する映画館のとなりで、すぐ近くが歓楽街なんです。せっかくなのでボクも、金銭にてつかの間の快楽を購入できるいけないお店へ。そのお店では、女の方の身の上話を長時間聞かされた挙げ句に、時間切れで、本来そのお店でなすべき仕事をなす事ができないというハプニング。「また、小倉に来たら絶対来てね。ネ!」と言われても、たぶんもう行くこともないでしょう。朝に「出雲大社」、夜に「歓楽街」。正に聖と俗。ほぼ完璧な1日でしたけど、この続きは来週に。
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●2005年宇宙の旅のセル画
WEB上で上映中のボクの自主制作アニメ、もう見てくれました?
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■第33回へ続く
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